履歴書の賞罰欄:書き方完全ガイド【最新版】
転職活動において、履歴書はあなたの第一印象を決定づける重要な書類です。
中でも「賞罰」欄は、記載内容によっては選考に影響を与える可能性があるため、慎重な対応が求められます。
しかし、最近の履歴書では賞罰欄がないものが主流になってきており、記載の必要性自体が分かりづらくなっています。
この記事では、履歴書の賞罰欄について、記載が必要なケース、適切な書き方、注意点などを徹底的に解説します。
この記事を読めば、履歴書の賞罰欄について迷うことなく、自信を持って記入できるようになるでしょう。
賞罰欄の基本:そもそも「賞罰」とは何を指すのか?
履歴書の賞罰欄は、「賞」と「罰」の二つに区分されます。それぞれの意味を正しく理解しておきましょう。
- 賞: 受賞歴や表彰歴など、公的に功績を称えられたものを指します。
- 罰: 刑法に触れる犯罪を犯し、刑事罰(有罪判決)を受けた事実を指します。
賞罰欄は必ず書く必要がある?記載の必要性を解説
現在のJIS規格の履歴書には、賞罰欄は設けられていません。そのため、企業から特に指定がない限り、賞罰について記載する義務はありません。
多くの企業では、職務経歴やスキルを重視する傾向にあるため、賞罰欄がない履歴書を使用しても問題ない場合がほとんどです。
しかし、企業によっては独自の履歴書フォーマットを使用しており、賞罰欄が設けられている場合があります。その場合は、企業側が賞罰情報の開示を求めていると解釈し、事実を正直に記入する必要があります。
迷った場合は、応募先の企業に履歴書の形式について問い合わせるか、賞罰欄のない一般的な履歴書を使用することをおすすめします。
「賞」の適切な書き方:アピールポイントとなる受賞歴
「賞」は自己PRの材料となりますが、どのような賞でも記載すれば良いというわけではありません。客観的に評価が高く、応募先企業にとってプラスに働く可能性のある賞を記載するようにしましょう。
記載を推奨する賞の例
- 全国大会や国際大会での入賞:スポーツ、文化活動、学術分野など、規模の大きな大会での入賞は、努力や実績を示す良い材料となります。
- 国や地方自治体からの表彰:官公庁からの感謝状や表彰は、社会的な貢献や功績を証明するものとして評価されます。
- 業界内で権威のある賞:業界内で一定の知名度がある賞は、専門性や能力の高さをアピールできます。
記載を控えた方が良い賞の例
- 社内表彰:社内のみで評価される賞は、客観的な評価が難しいため、記載を控えた方が良いでしょう。ただし、特筆すべき功績を伴う場合は、職務経歴などでアピールする方が効果的です。
- 皆勤賞:勤勉さを示すという意味では一定の効果があるかもしれませんが、自己PRとしては弱いため、記載する必要性は低いと言えます。
- 地域レベルの小規模な大会での受賞歴:規模が小さく、知名度が低い大会での受賞歴は、自己PRとして効果が薄いため、記載を控えた方が良いでしょう。
- 10年以上前の古い受賞歴:あまりにも古い受賞歴は、現在の能力と直接的な関連性が薄いため、記載する必要性は低いと言えます。
具体的な書き方と記入例
賞を記載する場合は、以下の点を意識しましょう。
- 受賞年月日、賞の正式名称を正確に記載する。
- 受賞歴が複数ある場合は、時系列順(古いものから順)に記載する。
- 内容が分かりにくい場合は、括弧書きで簡単な補足説明を加えるのも有効です。
年月 | 賞罰 |
---|---|
20XX年X月 | 第○回〇〇全国大会 優勝 |
20XX年X月 | △△市長より感謝状(ボランティア活動への貢献) |
「罰」の適切な書き方:事実を正確に伝える
「罰」は、刑法に触れる犯罪を犯し、有罪判決を受けた刑事罰について記載します。
記載を推奨する罰の例
- 懲役刑
- 禁錮刑
- 罰金刑(道路交通法違反などの行政罰ではない、刑事罰としての罰金)
記載を控えた方が良い罰の例
- 示談などで不起訴になったもの
- 執行猶予のみで実刑判決が出なかったもの(執行猶予中は記載が必要)
- 裁判中の事件
- 懲戒解雇(就業規則に基づく処分であり、刑事罰ではないため、賞罰欄ではなく職務経歴などで触れるべきです。)
- 軽微な交通違反(スピード違反、駐車違反など)
- 少年時代の犯罪歴
- 刑の効力が消滅した前科、前歴
具体的な書き方と記入例
罰を記載する場合は、以下の点を意識しましょう。
- 刑が確定した年月日、罪名、刑罰の内容を正確に記載する。
- 罰が複数ある場合は、時系列順(古いものから順)に記載する。
年月 | 賞罰 |
---|---|
20XX年X月 | 〇〇罪 懲役○年 執行猶予○年 |
20XX年X月 | △△罪 罰金刑 終了 |
罰の記載に関する重要な注意点
- 罰を隠して記載しなかった場合、告知義務違反や経歴詐称とみなされ、内定取り消しや解雇につながる可能性があります。
- タクシーやバス、トラックの運転手など、特定の職種では交通違反歴も申告が必要な場合があります。応募する企業や職種に応じて、事前に確認しておきましょう。
賞罰がない場合の書き方:迷わず「なし」と記載
賞罰欄に記載すべき内容がない場合は、空欄のままにせず、必ず「なし」と明記しましょう。これにより、記載漏れではなく、本当に記載すべき事項がないことを明確に伝えられます。
まとめ:賞罰欄は正直かつ適切に記載しましょう
履歴書の賞罰欄は、企業への自己開示という重要な役割を担っています。正しい知識を身につけ、事実を正直かつ適切に記載することで、誠実な印象を与え、選考を有利に進めましょう。
重要なポイント
- 企業から指定がない限り、JIS規格の履歴書には賞罰欄は不要。
- 企業指定の履歴書に賞罰欄がある場合は、事実を正直に記入する。
- 「賞」は客観的に評価の高いものを記載する。
- 「罰」は刑事罰を受けたものについて、詳細を記載する。
- 罰を隠すと、後々大きなトラブルに発展する可能性がある。
- 賞罰がない場合は、「なし」と記入する。
履歴書は、あなた自身をアピールする大切な書類です。賞罰欄も丁寧に記入することで、誠実な印象を与え、選考を有利に進めましょう!
Himitsukichi-LABOの編集後記

今回の記事、履歴書の賞罰欄についてだけどどうだった?もみじ。

うん、すごく分かりやすかった!最近の履歴書って賞罰欄がないのが普通になってきてるから、書く機会は少ないかもしれないけど、もし書く必要があったら、この記事があれば安心だね。

そうだね。特に「罰」の書き方については、間違った情報も多いから、しっかり正しい情報を伝えることができてよかったと思ってるよ。隠したりせずに正直に書くことが大切だってことを、しっかり伝えられたと思う。

本当にそうだね。隠して後でバレる方が、もっと大変なことになるもんね。そういえば、きつねは何か賞とかもらったことある?

うーん、特に履歴書に書けるような大層な賞はないかな。でも、学生時代に部活でちょっとした大会で入賞したことはあるよ。もみじは?

私はね、小学校の時に書道コンクールで入選したことがあるんだ!でも、さすがに履歴書には書かないかな(笑)。

確かに、それはちょっと違うかも(笑)。でも、何かに一生懸命取り組んだ経験っていうのは、どんな形であれ、自分の成長に繋がってると思うんだよね。履歴書に書くかどうかは別として、そういう経験を大切にしたいよね。

そうだね!私も書道を通して、集中力とか忍耐力とか、色々なことを学んだ気がする。それが今の自分にも繋がってると思うし。

今回の記事では、賞罰欄の書き方だけでなく、書くべきかどうか、書かない方がいい場合はどうすればいいか、といった点も詳しく解説したから、読者の方も状況に合わせて判断できると思うよ。ただ本当に悩む内容があるならば、絶対に専門家に相談した方が良いからね!

そうだね!少しでも多くの人の転職活動が、スムーズに進むと良いな!